2023年5月16日(米国2023年5月15日発表)- インテリジェントなパワーおよびセンシング技術のリーディング・サプライヤであるオンセミ(onsemi、本社 米国アリゾナ州スコッツデール、Nasdaq: ON)は、フィンランドのKempowerとの新たな戦略的契約に基づき、同社のスケーラブルな電気自動車(EV)充電器向けに、オンセミのEliteSiC MOSFETおよびダイオードを供給することを発表しました。両社の提携により、オンセミのEliteSiCを含む各種パワー半導体技術を採用したKempowerの一連のEV充電ソリューションが実現します。これらのデバイスは、アクティブAC-DCフロントエンドやプライマリおよびセカンダリDC-DCコンバータに使用されます。
オンセミのEliteSiC MOSFET技術を導入することで、KempowerのEV充電ソリューションは、優れた電力、性能、信頼性を達成できます。EliteSiCパワーデバイスは、低いオン抵抗、最小のゲート容量および出力容量を特長とし、高い動作周波数での電力損失を低減することにより、システム効率の向上とエンドシステムの小型化を実現します。これらの利点は、KempowerのEV充電ソリューションの高電力密度と全体的な信頼性の向上につながります。
KempowerのチーフエンジニアPetri Korhonen氏は、次のように述べています。「オンセミのEliteSiCパワーデバイスは、当社のEV充電ソリューションの効率向上、小型化および軽量化を実現します。また、オンセミの垂直統合型サプライチェーンとインテリジェントなパワーソリューションの幅広いポートフォリオは、世界クラスのEV充電ソリューションを継続的に市場に供給するために必要な安定性を提供してくれます」
この戦略的契約に基づき、Kempowerは最新のEliteSiC D3ダイオードとM3S MOSFETを同社のEV充電ソリューションに搭載します。これらの充電器は、動的負荷分散が可能で、最大の電力分配とドライバにとって最高の充電体験を実現します。Kempowerの充電ソリューションは、クラウド接続され、拡張性を備えているため、車両の所有者や充電ポイントのオペレータが必要に応じてシステムを拡張できるモジュール性を備えています。
オンセミで、シニア・バイスプレジデント兼アドバンストパワー・ディビジョンのジェネラル・マネージャを務めるアシフ・ ジャクワニ(Asif Jakwani)は、次のように述べています。「当社の製造における強みと強靱なSiCサプライチェーンにより、Kempowerには、現在および将来にわたって合意した数量で、高品質な製品が確実に供給されます。信頼性の高いパワーデバイスを搭載することで、Kempowerとそのお客様の期待に沿う信頼性と耐久性を備えたEV充電器(EVC)を実現できます」