七月 22, 2024

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最新世代のEliteSiC M3eプラットフォームをベースに、完全に最適化されたパワーシステムソリューションの主要プロバイダに

ハイライト

  • オンセミとVWグループは、複数ブランドの車両ラインナップにソリューションを供給する複数年契約を締結
  • オンセミは、あらゆる電源プラットフォームで拡張可能な統合モジュールソリューションの一部として、フルスタックのシリコンカーバイド(SiC)技術を提供
  • VWグループは、トラクションインバータシステムのエンドツーエンド生産施設の開設を予定する、オンセミの欧州における生産拡大計画のメリットを享受

2024年7月23日(米国2024年7月22日発表) - オンセミ(本社: 米国アリゾナ州スコッツデール、Nasdaq:ON)は、フォルクスワーゲングループ(VWグループ)と複数年契約を締結し、同グループのスケーラブル システム プラットフォーム (SSP)向け次世代トラクションインバータの一部を構成する、パワーボックスソリューションの主要サプライヤになることを発表しました。このソリューションは、統合モジュールにシリコンカーバイド(SiC)ベースの技術を搭載したもので、高電力から低電力のトラクションインバータまで、あらゆる電力レベルに対応が可能で、すべての車両カテゴリに適応できます。

オンセミで社長兼CEOを務めるハッサーン・エルコーリー(Hassane El-Khoury)は、次のように述べています。「パワー・サブアセンブリ全体をカバーする完全なパワーシステムソリューションを提供することによって、VWグループに対して、車両ラインアップの効率と性能を最大限に高める、単一の簡素化されたモジュール方式で拡張可能なプラットフォームを提供します。この新しいアプローチは、コストを削減しながら性能を低下させることなく、各種車両向けに電源ニーズのカスタマイズや機能追加を可能にします」

EliteSiC Bare Die

EliteSiC M3e MOSFETをベースにするオンセミ独自のパワーボックスソリューションは、小型パッケージでより大きな電力を扱うことができ、エネルギー損失を大幅に低減します。冷却チャネルに実装された3つの統合ハーフブリッジモジュールが搭載されており、半導体からクーラントケースまで効果的に熱管理を行うことで、さらにシステム効率が向上します。これにより、性能の向上、熱管理の改善、効率の向上が実現し、EVは1回の充電でより長く走行できるようになります。この統合ソリューションを活用することで、VWグループは、将来のEliteSiCベースのプラットフォームに容易に移行し、EVのイノベーションを牽引し続けることができます。

エクステンデッドエグゼクティブコミッティ「グループ調達」のメンバーで、フォルクスワーゲンブランドの「調達」担当取締役を務めるDirk Große-Loheide氏は、次のように述べています。「当社のSSPプラットフォームの最初のトランシェで、オンセミをトラクションインバータのパワーボックスの戦略的サプライヤとして迎えることができ、大変嬉しく思います。オンセミは、原材料の成長からパワーボックスの組み立てに至るまで、高度に垂直統合されたサプライチェーンで私たちを納得させてくれました」

M3e Wafer

VWグループ調達部門パワートレイン担当シニアバイスプレジデントのTill von Bothmer氏は、次のように付け加えています。「オンセミは、垂直統合に加えて、アジア、欧州、米国の各地域でSiC工場を運用する柔軟な供給コンセプトを提供してきました。さらに、競争力を確保するために最新のSiC世代を継続的に提供していきます」

VWグループは、オンセミのチェコ共和国におけるSiC製造の拡大に向けた投資計画からも、メリットを得ることになります。この投資は、欧州にトラクションインバータパワーシステム用のエンドツーエンド生産施設を開設するためのものです。オンセミの施設が近くにあることで、VWグループのサプライチェーンが強化されると同時に物流が向上し、製造工程への迅速な統合が可能になります。

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